レポート

10/1(土)まちつくカイギ
vol.04 詳細レポート
「人は問いを立てた方向にのみ成長する」

2016年7月9日からスタートした「まちつくカイギ」の第4回目が、先日10月1日に実施されました!
「市民の市民による市民のためのまちづくり オリンピック/パラリンピックの開催地となる調布を、市民のアイデアで盛り上げよう」という主旨のもとに、第1回目第2回目第3回目を経ての第4回目・・・さてさて、今回はどんな回になったやら。調布企画組の長尾純平がレポートいたします!

今回のファシリテーターは総務省 地域力創造アドバイザーでもある林田暢明氏

そもそも、「まちつくカイギって?」

「まちつくカイギvol.01」レポートはこちらから

「まちつくカイギvol.02」レポートはこちらから

「まちつくカイギvol.03」レポートはこちらから

林田氏がまずは、「ワールドカフェ」について詳しく説明してくれました。
アニータ・ブラウンとデイビッド・アイザックスによって提唱された、「ずっと休憩時間の会議」。リラックスした状態がもっとも生成的な話し合いが行える、という考え方のもとに、カフェのような空間で、今回もマチツクカイギがはじまりました!

カフェのようにリラックスした空間で

今回は、初心に帰って、もう一度根っこの部分を見直すことから始めました。
まずは10分間で自己紹介をしながら、今まで参加したことのある方は、初めて参加される方に「いままではこういう感じだったよ」と報告してもらいました。

ちなみに今回のフードコーディネーター土橋みゆきさんの調布スイーツは・・・
そば粉を使ったひとくち豆腐&すだちジュース!今回も美味しい一品に舌鼓を打ちながら、自己紹介タイムのスタートです。

続きまして2ラウンド目。

「ワールドカフェ」の名前の通り、旅(テーブル移動)をしてもらいます。
「人は旅をとおして成長する」のですね。また新たなテーブルで、新たなメンバーとディスカッションを行います。
今回は、根っこを見つめなおすということで「調布が市外に誇れる資源」をもう一度話し合っていただきました。

そばや魚、都会に近い田舎、などなど、具体的な観光スポットというよりかは自分たちが身近で魅力に感じているものや自然が多い印象

さて、改めて、「調布が市外に誇れる資源」を見つめなおしたあとのラウンドは・・・
「問いを立てる」。

「問い」??
参加者に「問い」とは何か、の説明もなく、林田ファシリテーターの話は進みます。
「人は問いを立てた方向にのみ成長する」。「問い」とは何か?を考えること自体がその人が立てた「問い」になり、次につながっていくのです。今一度、このカイギや参加者のみなさま、調布に住むみなさまがどこに向かって進んでいきたいのかを見つめなおすラウンドとなりました。

「人は問いを立てた方向にのみ成長する」

軽い問いから深い問いまで、さまざまな問いが出てきました。
それはもう、「人生とは何か」まで。
印象的だったのは、

オリンピック・パラリンピックを通して市民一人ひとり、個人レベルではどのような幸せが得られるのか?

オリンピック・パラリンピックが終わっても活かされる何かってなんだろう?

という「問い」でした。

そして次のラウンドでは、その「問い」に答えるディスカッションを実施。

そのラウンドを経て、最後のまとめに入ります。

いままでの流れはこんな感じ。
長い長い旅が終わりました。

一番最初の席に戻って、どんな旅だったのかをまとめていただきました。
私の旅した先ではこんな資源があったよ、こんな問いが立ったよ、こういう回答を考えたよ。そんな旅を経て成長をした参加者みなさまが、最初の席でまとめに入ります。

そして、まとめ後は発表タイム。収穫(ハーベスト)の時間です。
ここで林田ファシリテーターの「2時間、みんなで話し合いをしてひらめいた意見というのは間違っていない。だから、ひらめきでも発表してOK。」という言葉、、、なんと示唆に富む言葉なのでしょう。

今回、急きょ、敏腕グラフィックレコーダーの渡辺さんがみなさまの貴重なご意見を素敵な一枚にまとめていただきました!

参加者のみなさまから出てきたまとめは以下。

資源は、寺社仏閣・交通の便が良い・自然がある。このあたりは今まで通り。
「問い」では、オリパラは100年に一度のチャンスではあるが、その後に何を残すか?の方が重要なのではないか?という視点が必要なのでは。
どういう調布であるべきか?調布に住むと、どのような幸せがあるのか?を見つめなおす、演出していく必要がある。
「空き地をそのまま活用する」。
オリパラが終わった後につながるように、継続性のある企画を考えることが必要なのではないか?空き地は空き地で、活用方法があるのでは?そのような資源をちゃんと活用する未来づくりを。
調布の資源としては、利便性やバランスが良い。
「問い」では、何のため?誰のため?オリンピック・パラリンピックのためで終わってはだめだよね。調布に住んでいる人のために何かを成さないと。
自分が持っているものを発揮することで、地域の人とつながるきっかけになれば。
「問い」とか「答え」をはっきりと見つけることは出来なかった。
でも「住みやすい」ということを資源の一つとして捉えられれば良いかと思いました。
それを出していきたいと思いました。
田舎以上都会未満が調布の資源なのではないか?「とかいなか」。
オリンピック・パラリンピックの後でも継続できるものを。市民同士の縁、つながりを持ち、それぞれが出来ることをグループとしてまとめて、そのグループ同士がつながって広がりが持てるような有機的なまとまりが出来ると良いと思った。
資源は、「日本」がコンパクトにまとまっている。そして、深大寺。
問いは、オリパラが開催される調布に住む我々の「しあわせ」とはなにか?
答えは、世界布フェスタや心のこもったおもてなし、などのイベントや気持ちを持つこと。
「調布ドリーム」として、調布は夢をかなえることが出来る街であることを伝えていきたい。そうなっていきたい。
調布の魅力をどう見せていくか?という問いが立ちました。
深大寺もたくさん紹介されてきたので、別の角度の見せ方?バランスを考えなければいけない。おもてなしの心、では、「力まずどう楽しみながらおもてなしが出来るか」を考えていく必要がある。ありのままの調布を知ってもらうには、2日くらいでは足りない。
安く、長く滞在してもらえる仕組みがあると良いのでは。
着物の着方をちゃんと習って、海外の子にも着させてあげたり、未来につながるような企画が良いのでは?外から見た時の調布、多国語表示、オリンピック・パラリンピックを機に市としてもインフラの整備が出来ると良い。

うーん・・・人と人とがコミュニケーションをすることによって、人間的な成長をしながら、新しい価値に気づき、ディスカッションがより有意義なものになっていく。これがワールドカフェの大きな特徴の一つだと感じました。

オリンピック・パラリンピックが終わっても活かされる街づくり。
改めて、これがこのまちつくカイギを通して考えなければならないテーマなのだと感じました。

たくさんの参加者のご意見を聞き、この方向に進むことに大きな未来を感じました。
とても示唆に富み、有意義な第4回目でした!

最後に記念でパシャリ

さて次回はついにファイナル!第5回目となります!
次回も引き続き、総務省 地域力創造アドバイザー:林田暢明さんにファシリテーションをしていただきます。
次回もね、すんごいよ。目から鱗のワールドカフェ!そしてOST(オープン・スペース・テクノロジー)という手法で全5回のまちつくカイギのまとめに入っていきます。
あと少し、スタッフ一同、ファイナルに向けて突き進んでいきますのでよろしくお願いいたします!

たくさんの方のご助力でまちつくカイギは成り立っており、それがそのまま街につながっていきます。第1回目・第2回目・第3回目・第4回目に参加できなかった方も大歓迎です!ご参加は以下から!!

協力
  • 調布市
  • 調布市市民プラザあくろす 市民活動支援センター まちのえんがわになりたい
  • LockUP
主催
  • 調布企画組